小児循環器部門

主として先天性心疾患(心臓の形態異常)、川崎病後の冠動脈異常の管理、学童期の不整脈等を扱っています。胎内の赤ちゃんのエコー診断を行い、ご両親の疾患理解をサポートし、治療方針をともに考えるところから始まります。
 
外科専門施設との相談で生後の診断、治療を乗り切った後も、遠隔期の状態把握、心不全管理等を、本人や家族とともに行います。この際、心エコー、心臓カテーテル検査等の従来の評価法はもちろん、最先端の心臓MRIによる非侵襲的な心機能評価も積極的に取り入れています。
 
さらに、こども達を対象とした心臓教室、親御さんを対象とした疾患セミナー、学校の先生方との懇談会なども積極的に開催し、トータルとして「心臓病のこどもの全人生に関わる医療」を目指し、広く社会的にお役に立つべく、日夜努力しています。

よく見られる疾患例

先天性心疾患
左右短絡疾患
後天性心疾患
不整脈
肺高血圧
川崎病
胎児心臓病
成人先天性心疾患

診療体制
循環器部門イメージ
我々、小児循環器科は個々の自由と責任を重んじ、それぞれがそれぞれの立場で、少しでも社会のお役にたてるよう考えております。
 
よい医療をするには、ものの考え方、哲学、人生観というものがもっとも重要であり、その上に立った診療、研究、教育、社会貢献を4つの柱に2012年に川越の総合医療センターに本拠地を移し活動を行っております。

診療では、世界最大級の周産期母子センタースタッフと協力し、胎児から成人までの質の高い診療体制の完成を目指しております。研究は世界第一線のレヴェルを維持し常に臨床の中での疑問や問題点を克服できるよう努力しております。
 
教育の一環としては、他文化を体感し、世界的視野を広げ、幅広い柔軟な考えを育成する一助となるよう長期海外留学、遊学を基本としております。また、十分なリフレッシュによる活力の維持のために、最大限、最大級の夏季、冬季、春季、 臨時、学会休暇と、教室員全員による協力のもと家族の行事の最優先を基本にしております。
 
運動会参加、参観日参加は最優先事項の一つであります。社会貢献としては、医療過疎地域への断続的診療支援 のほか、今後は国際的な支援も目指しております。
 
さらに地域の子供の教育、育成、患者さんやそのご家族の診療外支援も考えております。狭い了見にとらわれず、東京女子医大、榊原記念病院等、他施設とも協力し大修練施設群を形成し、人材、知識の循環、共有も基本的方針です。
外来診療
月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日
午 前
 増谷 聡
(11時まで受付)
      岩本 洋一
(11時まで受付)
先崎 秀明
(11時まで受付)
担当医
予約専用
 
 胎児心エコー
石戸 博隆
(予約制)
      胎児心エコー
石戸 博隆
(予約制)
簗 明子
(11時まで受付)
   
午 後
  石戸 博隆
(15時まで受付) 
     増谷 聡
(15時まで受付) 
   
 胎児心エコー
増谷 聡
(予約制)
  新患(交代制)
岩本 洋一
増谷 聡
(14時まで受付)  
       
 成人先天心
増谷 聡
       成人先天心
先崎 秀明
   

●24時間365日当科オンコ ール医師と連絡が取れる体制としております。症状が明らかに心臓関連と思われる、症状が重篤な場合には、対応した当院職員にその旨お申し付けください。
 
●救急部が混雑して電話のつながりにくい時間帯がございますが、その際には病状の重さによ っては直接のご受診が有利な場合も予想されます。

平日・土曜日の午前9:00~午後5:00
小児循環器科外来(新生児外来) 当科医師による対応(学会期間等を除く)
TEL: 049-228-3717(直通)

上記以外の夜間帯および休日・祝日
救急外来 小児科当直医および救急部による初期対応、 必要に応じ当科オンコール医師に連絡
TEL: 049-228-3595(直通)

スタッフ紹介

先崎 秀明 Hideaki Senzaki


■職  位 教授
■出身大学 東京大学S63年卒
■留  学 平成7年~10年 米国JohnsHopkins大学留学
■専  門 小児循環器
■資  格 医学博士、小児科専門医、小児科指導医、日本小児循環器学会専門医
■役  職 東京女子医大循環器小児科客員教授、アメリカ心臓病協会特別会員(FAHA)、アメリカ心臓病学会特別会員(FACC)、日本心臓病学会特別会員(FJCC)、日本小児循環器学会評議員、日本小児循環器学会学術委員、日本心臓病学会評議員、日本循環器学会学術委員、日本小児循環動態研究会副代表幹事、日本川崎病学会世話人、臨床研修指導医
■趣  味 犬と散歩、街散策一杯
■一  言 一献

先崎秀明

増谷 聡 Satoshi Masutani


■職  位 准教授
■出身大学 東京大学H6年卒
■留  学 2004-2006年米国NC州、Wake Forest大学、Section on Cardiology、平成17年~19年 米国Wake Forest大学留学
■専  門 小児循環器病学
■資  格 日本小児科学会専門医、日本小児循環器学会専門医、抗加齢医学会専門医、FAHA、FJCC、臨床研修指導医
■役  職 アメリカ心臓病協会特別会員(FAHA)、日本心臓病学会特別会員(FJCC)、日本小児循環器学会評議員、日本小児循環動態研究会幹事・事務担当、日本周産期循環管理研究会副代表幹事、臨床研修指導医、日本小児循環器学会 試験委員、北関東 先天性心疾患肺高血圧症フォーラム 世話人、埼玉県小児循環器談話会 幹事、彩の国川崎病セミナー 世話人
■趣  味 読書、芸術鑑賞、スキー
■一  言 感謝

増谷聡

石戸 博隆 Hirotaka Ishido


■職  位 講師
■出身大学 信州大学H6年卒
■専  門 小児循環器、経食道心エコー、胎児心エコー
■資  格 医学博士、小児科専門医、日本小児循環器学会専門医、日本胎児心臓病学会胎児心エコー認証医、AHA公認PALSインストラクター
所属学会 日本小児科学会、日本小児循環器学会、日本循環器学会、JPIC学会、日本胎児心臓病学会、日本小児集中治療学会
■役  職 日本小児循環器学会評議員、日本胎児心臓病学会幹事
■一  言 生まれる前、生まれたあとの急性期治療、そして手術がおわった後の成長過程までと、患者さんの全人生にコミットできる、やりがいのある仕事です。ぜひ一緒にわあわあ言いながら、患者さんとともに歩みませんか。

石戸博隆

岩本 洋一 Yoichi Iwamoto


■職  位 講師
■出身大学 埼玉医科大学H13年卒
■留  学 The Hospital for Sick Children (カナダ:トロント小児病院心血管イメージング部門)平成23年4月~平成25年3月
■専  門 小児循環器学・小児心血管MRI
■経  歴 
平成13年~平成15年 埼玉医科大学病院小児科研修医
平成15年~平成16年 深谷赤十字病院小児科出向
平成16年~平成19年 埼玉医科大学病院小児心臓科
平成19年~平成23年 埼玉医科大学国際医療センター小児心臓科
平成23年~平成25年 The Hospital for Sick Children(トロント小児病院心血管イメージング部門)留学
■資  格 小児科専門医、日本小児循環器学会専門医、医学博士
■学  会 日本小児科学会、日本小児循環器学会、日本循環器学会、日本心臓病学会、日本磁気共鳴医学会、日本小児循環動態研究会、日本小児心臓MR研究会
■役  職 日本小児循環器学会評議員、日本小児心臓MR研究会理事


■サイトを閲覧されている方・当小児科に興味のある人に…
玉医科大学総合医療センター小児科には、多くの患者さんがやって来ます、小児科専門医を取得するには、全く不足がありません。明るい医局であります。論文執筆指導も充実しています。是非、一度見学に来て下さい。

岩本洋一

竹田津 未生 Mio Taketazu


■職  位 非常勤
■出身大学 旭川医科大学H1年卒
■経  歴 国立循環器病センター・カナダトロント小児病院留学などを経て、埼玉医科大学国際医療センターでは小児心臓科講師・准教授を歴任。鋭い観察眼を持って、幾多の危機的状況を打開する爆発的な臨床力を持つ。現在では超音波診断、特に胎児の出生前診断に力を入れており、患者様・ご両親の今後の人生設計までを視野に入れた細やかで慈愛に満ちた診療を行う一児の母である。
■資  格 小児科専門医、日本小児循環器学会専門医、日本小児循環器学会評議員、日本胎児心臓学会幹事、臨床研修指導医

竹田津未生

斎木 宏文 Hirofumi Saiki


■職  位 非常勤
■出身大学 北海道大学H13年卒
■経  歴 平成25年~ 米国Mayo Clinic留学中
■資  格 医学博士、小児科専門医、超音波専門医、日本小児循環器学会専門医
■役  職 日本小児循環器学会評議員、日本小児心電図学会幹事

齋木宏文

関 満 Mitsuru Seki


■職  位 非常勤
■出身大学 群馬大学H14年卒
■経  歴 出身の群馬大学および関連施設と埼玉医大で豊富な経験を積み、先天性心疾患・心機能・川崎病などの臨床・研究に造詣が深い。患者さん思いの診療をさらに深めるため、最先端の心臓病学を学びに先崎教授の朋友米国テンプル大学Fabio教授のもとへ、2014年12月より留学予定である。
■資  格 小児科専門医

 関 満

栗嶋 クララ Clara Kurishima


■職  位 非常勤
■出身大学 大分医科大学(現:大分大学)H15年卒
■資  格 小児科専門医、新生児専門医、新生児蘇生法専門コース修了認定、日本小児循環器学会専門医、宇宙航空医学認定医

栗嶋クララ

中川 良 Ryo Nakagawa


■職  位 非常勤
■出身大学 東京医科歯科大学H15年卒
■経  歴 幅広い分野の一般小児医療研修を経た後、本学で先崎教授に師事し小児循環器医療の研鑽を積んだ。最大の魅力はボート競技で4度の国体出場を果たした体力と精神力であり、彼の優しい医療の根源である。2012年度から見聞を深めるべく米国ジョンスホプキンス大学に留学。小児循環器界にて最も期待されている若手の一人である。 アメリカJohns Hopkins大学循環器科留学中
■資  格 小児科専門医

中川良

簗 明子 Akiko Yana


■職  位 非常勤
■出身大学 高知大学H16年卒
■経  歴 横浜労災病院で初期研修と後期研修2年を行い、埼玉医大で後期研修を終了。さらに本学にて小児循環器を研修。患者さんとその御家族、スタッフからも厚く慕われ、我々の身上とするやさしい医療を実践するママさん医師である。現在は二児の育児の傍ら小児循環器の研究を続け、循環器領域に貢献する新知見を発表している。
■資  格 小児科専門医

簗明子

桑田 聖子 Seiko Kuwata


■職  位 非常勤
■出身大学 愛媛大学H18年卒
■資  格 小児科専門医
※榊原記念病院へ出向中

桑田聖子

金 晶恵 Kim Jeonhye


■職  位 非常勤
■出身大学 山形大学H18年卒
■資  格 小児科専門医

金晶恵

研究

●成人先天性心疾患の病態生理と治療に関する研究

Fontan循環経時変化の病態解明
E-trackingを利用したFontan術後患者の脳血流の評価
母体心不全と妊娠・分娩・産褥期血行動態推移の詳細解明

●小児心疾患血行動態評価法に関する研究

負荷非依存心収縮性指標の簡易推定法のシステム開発
Fontan術後の肝腎血行動態と肝腎機能の解明
Fontan術後の甲状腺機能など内分泌因子の検討
Fontan術後の血管機能の解析
小児の非侵襲的拡張能評価アルゴリズムの作成・検証
小児の静脈還流動態の詳細解明
心臓カテーテル検査における予備力評価法の確立と標準値の確立
通常の心臓カテーテル検査の道具からの心機能解析法構築
一般小児科医に対する効果的な心機能評価教育プログラムの開発
予備力評価のための運動時血行動態解析評価法開発

●胎児循環解析、エコー診断、出生前診断に関する研究

数理Simulationによる先天性心疾患胎児の脳酸素需給の検討
胎児先天性心疾患における脳酸素需要の数理Simulationによる検討
左心低形成症候群胎児における卵円孔径の変遷と生命予後
大動脈の硬さの定量と、心機能に及ぼす影響の検討
胎児ファロー四徴症評価による出生後・小児期血行動態予測
胎児心不全評価とAPGAR、臍帯血ガス・NT-proBNPの関連検討

●先天性心疾患画像診断に関する研究

MRIを用いた、先天性心疾患患者における上大静脈・総頚動脈・椎骨動脈の流量の検討
MRIを用いた、Fontan循環における肺動脈・肺静脈のflow patternと圧との関係の検討
MRIにて測定した上行大動脈断面積と、血圧との関係の検討
心拍数の早い小児における核医学を用いた心機能評価の可能性検討

●川崎病心血管機能に関する研究

川崎病急性期の収縮能・拡張能と治療効果判定・予後予測
同血管内皮機能、酸化ストレスとの関連解明
神経液性因子、自律神経活動変化と予後との関連解明
冠血管病変と冠循環病態生理の解明

●新生児循環に関する研究

新生児の血行動態の経時的変化
チアノーゼ性心疾患児のSPO2の推移とその後の神経学的予後の検討
左房容積を含めた動脈管開存症評価法策定のための多施設研究
右房容積と心拍変動を用いた頭蓋内出血リスク予測と予防法の構築
Static SI使用時血行動態変化を用いた重症新生児静脈還流特性の解明
CVPを用いた循環のゆらぎ、特に脳静脈波形ゆらぎの解明と頭蓋内出血リスク予測と予防法の構築

●小児心不全病態生理と治療法に関する研究

患児に対する外科治療と予後の現状解明(多施設調査)

●在宅モニタリング

酸素飽和度・心電図・血圧・呼吸の家庭でのモニタリングの遠隔モニタリングの有用性
小児におけるペースメーカーを用いた遠隔モニタリングの有用性
家庭での汎用機器を用いた心拍数・血圧経時記録による病態・治療把握

●肺高血圧に関する研究

難治性慢性肺疾患に伴う肺高血圧の効果的治療に関する研究

●不整脈に関する研究

埼玉県内の学校心臓検診とその後の心事故の発生状況の検討
業績
小児循環器部門の業績については、以下の各年度からご覧ください。